将来的な本屋さんの姿の予想ですが

これから先、各出版社間での生き残りをかけた競争は激化するでしょう。

何せ一極集中と言われた東京でさえも、人口減都市のお仲間となる時代です。

早晩マンガ雑誌は1冊1000円オーバーの価格になり、

町の本屋さんには安定して高い売り上げが見込める

売れっ子作家・マンガ家さんの本しか置かれなくなるようになるでしょう。

当然、単行本の印税で稼ぐなんて芸当が出来るのは今の間の事でしかありません。

そのうち、マンガは1話何円という価格で切り売りされるようになり、

単行本は1冊1000円以上の値段がつくようになるでしょう。

当然のことながら紙の本が出版されるマンガ家さんと、

紙の本が出版されないマンガ家さんが出てきます。

安定して売り上げが見込め、高収益が見込める売れっ子作家やマンガ家さんなら印税で

アシスタントさんの給料などの諸費用をペイできるでしょうが、

そうでないマンガ家さんはどうなるのか?と言うと、

おしなべてKindleを始めとした電子出版になるか、

印税のかからないで済む同人誌として紙の本が出回るようになる、

と僕は鈍い動きの脳味噌で予想しています。

当然のことながら、同人作家から商業作家へと転身を果たせる

幸運な作家さんはこれからゼロへ向かって減っていきます。

むしろ大半のマンガ家さんは紙の本から電子出版へ軸足を移すか、

商業誌から同人誌へと回帰せざるを得なくなるでしょう。

商業と同人の境界線は今まで以上に薄く、曖昧になっていくことでしょう。

売れているマンガ家さんはいいんですが、

電子出版か同人誌として紙の本を出版するか選択肢がない

マンガ家さんはどうしても出てきます。

そのうち商業誌と同人誌の境目は無くなってしまうのではないでしょうか。

これから先は、各作家さんの間で熾烈を極める生き残りをかけた競争が

繰り広げられるようになる、と僕は予想しています。