伝統的なモノ、コトというのは大抵の場合
後継者不足に悩まされているような節が見受けられますが、
これはある意味自業自得と言っていいでしょう。
昔の流儀を捨てきれず、古臭いやり方でしか
技術を継承出来ない、しようとしない。
大切なのは、後継者候補に逃げられない事なんですよ。
命があるうちに、何としても伝える、伝えきるんですよ。
あなたのもつ技術の全てを。
それ以上に優先されるものはありません。
命あるうちに、職人の技術をすべて伝える、伝えきる。
伝統を脈打たせるには、昔の流儀とは決別する必要があります。
人を動かし、育てて、実らせるんですよ。
次世代に伝統技術のバトンを渡したいなら、
職人気質は捨てて、後継者にイチから総てを教える必要があります。
丁寧に、親切に。暴力なんて厳禁です。
それ以外に技術持つものの存在意義はありません。
威張ってばかりで何も伝えようとしないのでは、
何にもしていないのと同じです。
伝統にあぐらをかき、尊大な態度で人に接していれば、
後継者候補は逃げ出します。
逆に言えば、これらの伝統を誇る産業は現状のままなら
斜陽産業になって当たり前。
いくら伝統を誇示しても、魅力的な職場でなければ
そりゃ後継者も来ませんよ・・・
当たり前のことです。