日本の産業と言うか工場系統の仕事はかねてから労働ダンピングが行われてきました。
昔はそれを担っていたのは期間工でしたが、
今はそれに加えて派遣社員・契約社員・外国人技能実習生といった
劣悪な労働条件でも唯々諾々と従わざるを得ない非正規雇用の労働者が加わりました。
個人的にはこれらの制度はアメリカで今蔓延っているオピオイド汚染に等しいな、
と思っています。
痛みを避けたいが為に労働価値(労働者に本来支払われるべき報酬)
のダンピングというオピオイド(麻薬)の投与が恒常的に行われてきた結果、
日本製品は廉くて高性能といった本来矛盾するハズの価値を生み出し続けてきました。
それももう今となってはギリギリ何とかなっているラインでしかありません。
日本のモノ作りはコスト削減の限界点に到達しつつあります。
破断界に到達したらとんでもない状態になるのは火を見るより明らかです。
日本の製造業は労働者=顧客であるという原点に立ち返り、
労働者に支払われるべき報酬の大幅な引き上げが必要だ。
・・・と私は思っています。