ラブひなという萌えマンガで一躍有名になったマンガ家さんで、
赤松健という人がいます。
自民党から議員になるべく出馬されているようですが、
氏の掲げる政策というのが酷い、酷過ぎます。
敢えてリンクは貼らないので詳細はグーグル先生に聞くと良いでしょうが、
生存者バイアスに乗っ取られた典型的な勝者志向の押し付けがましさが目に余ります。氏の主張には、競争という淘汰圧に耐えられず敗退し、
消え去っていったクリエイターや組織が全く含まれていません。
今いるクリエイター達は淘汰圧に耐えて勝ち残った生存者なんですよ?
氏の努力が全く何も成していない、とは言っていません。
しかし数多くいる無名のクリエイター達に再現不能な運と縁の助けがあった事は?
数知れぬ運と縁の助けがあって氏は成功を収められたのではないでしょうか?
ですので彼の掲げている政策は典型的な生存者バイアスに毒された、
成功者目線の政策でしかないと断ぜざるを得ません。
求められているのは数多くいる無名のアニメーターさん・クリエイターの
給与所得アップというボトムアップであって、売れた作品への助成ではありません。
そもそも権力が売れる作品、売れない作品の選別淘汰という
視座に立てるなんて考えが誤りなのです。
どんな種が芽吹き、大輪の花を咲かせるか(つまり売れるか否かの判断)?
なんて事は種を蒔いて育ててみない限り誰にも分からないんですよ。