悪役批評、悪の華(その1)。

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たまには風変わりに、悪役の批評でも。

このかみというキャラクターは「魔界塔士サガ」に登場するキャラクターであり、

同作のラスボスでもあります。

このかみは総てを造ったとされる、所謂『造物主=創造神』にあたります。

しかし彼(?)は平和な世界に飽き果てて世界を混沌と混乱に突き落とし、

塔を造り「最上階には楽園がある」と吹聴して人々をそこに誘いました。

その過程で人々がどの階層まで登って死んだか?を記録したり、

数々の悲惨な状況を作り出して愉しんでいた

マッチポンプ且つド外道なキャラです。

無数の命懸けの戦いを潜り抜け、幾つもの悲しい別れを経験し、

阿修羅を倒し遂に塔の最上階まで辿り着いた主人公一行に、

かみは「きみたちにお礼がしたい!」と朗らかに話しかけます。

しかし、主人公たちはかみの行いに対して怒り心頭であり、

お礼に対してはノーを突き付けます。

造られたものが、造りしものに牙を剥く。

「これも、生き物のサガか・・・」とかみは感慨めいた呟きを漏らします。

そして最後の戦いが始まります。

ラスボスだけあって、まともに戦えば天に唾するものは・・・との言葉通りかなり強いです。

実際問題、私もある手段を用いないとかみには勝てませんでしたし。

しかし、人間には造物主をも越える英知がある。

英知を以て創り出された、かみの想像を越える武器の数々。

その結晶が『チェーンソー』・・・運次第では、造物主は最初のターンで真っ二つに引き裂かれる。

最強最後の武器は無限に使える時空ごと相手集団を斬り裂く聖剣、エクスカリバーではなかった。

はたまた世界を焼き尽くすかくばくだんでもなく、

儚い煌めきに究極の切れ味を宿すガラスのつるぎでもなく、

総てを消し去るはどうほうでもなかった。

ゾクのまちで6000ケロで購入した電動ノコギリは、

造物主をも屠る究極の殺人兵器として当時の少年少女たちに語り継がれたという。