現代に蘇る姥捨て山の実態

介護施設に勤め始めてはや2年。

見えてきたのは、施設内に漂う絶望にも似た諦念の空気。

職員の僕が言うのもなんだが、介護施設は現代に蘇った姥捨て山だ。

入居者様の99%はここに入ったが最後、家族が面会に来ることもなく、

ただひたすらテレビを見て日々を過ごし、その老いた身が朽ち果てるのを待つのみ。

職員は、ただひたすらその穏やかな日常を守らんとして日々の仕事に精を出す。

死肉に群がらんとして周囲を舞うハゲタカ以下。

それが介護施設の職員の真の姿だ。

オオカミの気高さなど、望むべくもない。

 

 

まあいいんだ、一生涯をフリーターで終えるつもりは毛頭無いので、

あと1年と数ヶ月今の職場に踏み留まれたなら、

介護福祉士試験の受験資格が満たされる。

それが成ったなら、不義理を働かないタイミングを見計らい、

風と共に職場を去るつもりですし。