防衛についての雑感。

自衛隊は何の為に存在しているのか?

と問われたら、私はこう答えます。

自衛隊の主任務は日本防衛と言われているが、それより重要なのは日本侵略に対するコストを出来得る限り高止まりさせ、仮想敵国に損を被らせる為の存在だ、と。

それ故に、自衛隊には敵基地反撃能力なんて持つ必要はありません。

もっともっと重武装の軍事組織にする必要はあると思いますが、

敵国に突っ込んでいく必要はありません。

昔々、とあるサイトに書いてあった事で印象に残っている事を書きます。

戦争が発生する条件について。

1.当事国間で、何らかの問題が発生した。

2.その問題解決に、話し合いで失敗した。

3.その問題の解決は、その問題を解決する事で被る各種ダメージより重要だ。

4.自国の軍事力で、敵国の軍事力を完全に打倒できるか。

この4つの条件全てにイエスがつけば、国と国との戦争が発生します。

逆に言えばこのどれか1つにでもノーが出たら、戦争は起こりません。

問題解決は先送りになり、また話し合いが持たれる事でしょう。

自衛隊は中国の外洋進出を睨んで南西シフトをしているようですが、

日中貿易の金額と割合から鑑みても、日中間で戦争が発生する確率は低そうです。

そこまでアホじゃないです中国は。

日本に侵攻する、という事は中日貿易によって中国に齎されている利益が

0になり、数十年間は再始動出来なくなる事を意味します。

更にアメリカやヨーロッパ諸国も黙ってはいないでしょうから、

中国が他国との貿易によって得ている利益の殆どが消失する羽目になる。

そうなれば、流石の中国もタダじゃ済みません。

国内だけで経済を回していられる国なんて、今や少数派。

繰り返して言いますが、自衛隊の重武装化には賛成です。

しかし敵国まで攻め込める能力を持つ必要はない。

いいとこ行って敵を撃退し、染料された国土を日本の手に取り戻す位でしょう。

日本には敵国条項の縛りもありますし。

自衛隊を軍隊です、と改称なんてした日にはアメリカや中国辺りが

小躍りして喜ぶ事になるでしょう。

国家に真の友人はいない、というのは覚えていて損はないと思いますね。