世の中は有為転変を常にしている。
かつて勝利を得るのに有効な戦術であったものが、
もう通用しなくなるリスクというものは一見順調そうな組織のすぐ傍に潜み、
襲いかかるチャンスを常に伺っている。
スマートフォン市場で日本企業とその製品が悉く苦境に陥っているのを見るに、
私の懸念は的中していると言えるのではないでしょうか。
ドラ〇ン桜だったかは知りませんが、
やたらと型の継承に拘っているマンガがありました。
勝利の本質を受け継ぐのではなく特定の型の継承に拘り続けるのは
愚劣そのものであり、もう時代遅れな思考方式なんです。
その思考方法は日本でしか通用しないどころか
日本でさえも通用しなくなりつつある。
市場を支配している有効な指標を的確に見抜くことなしに、
余計な機能を付けて値段だけを上昇させるのでは形勢逆転は望めない。
という事を企業も担当者も冷静かつ冷徹に認識すべきでしょう。
スマートフォンを例にあげましょう。
市場を支配しているのは間違いなくAndroidです。
そのスマートフォン独自の機能なんて、
要るか要らないか判然としませんよね?
最新のバージョンのアンドロイドを搭載した上で、
防水・防塵・耐衝撃・カメラ機能・バッテリーが長持ちする位を
ユーザーが求めているスマートフォンの
基本機能として位置付けていいのではないでしょうか。
無論、キャッシュレス決済機能等はあって構わないとは思いますが、
アプリケーションで代替が可能な現状を鑑みると必須か?とも思えますし。
アプリケーション等の肉付けはユーザーの自由裁量に委ね、
ユーザーが使わない可能性が高い機能・不必要な機能を付けて
ただ値段を上げていくのでは、そりゃユーザーも付いてきませんわ。
と私は考えています。