時代のパラダイムは次々と変わっていく。
流行の最先端は有為転変の連続である。
娯楽だってその例に漏れません。
嘗てゲームセンターで大人気を博し、
家庭用ゲーム機に移植され一世を風靡した対戦格闘ゲームですが、
今やそれをプレイする人口は一握り、と言っても差し支えがないでしょう。
今流行りの大乱闘スマッシュブラザーズスペシャルは例外として、
名著「失敗の本質」に謙虚に学ぶなら、
もはや対戦格闘ゲームは有効性を失った指標そのものであり、
それを追いかけるのは愚劣と言って良いかと。
ただ、これは経営者としての視点でありプロゲーマーとしての視点です。
個人であくまでもゲームを娯楽として楽しむ分には
有効性を失った指標(時代の最先端ではない)と知った上で
研鑽を積んでいくというのは十分にアリなんです。
その生存可能な領域は自ずと狭くなっていくのを本人が承知していれば、ですが。
未だに1998年に発売されたゲームの改良版である
KOF98UMFEやそれよりさらに旧い餓狼伝説スペシャルの対戦を研鑽している人が
居たとしてもその当人が満足しているなら何ら問題ないチョイスだ、
といえるのではないでしょうか。
少なくとも、私はそれを知った上で電脳戦機バーチャロンという
旧いゲームのオンライン対戦を楽しんでいます。
大きな大会が開催され高額の賞金が出るとかの外的な動機があると言うのも
研鑽を積んでいく理由としては十分にアリだとは思いますが、
あくまで大半のゲーム好きな人は娯楽としてゲームを楽しんでいると思いますしね。